10日、午前11時、大学図書館より。本日は晴天なり。7、8、9日はいろいろな出来事が起こってブログに書き留めておくのも大変なぐらいだ。授業が始まって第二週目で「だいぶ落ち着いてきたか」と思えたのは6日の月曜日だけだったような気がする。まぁ、7日はそれほどでもないか。。。
7日は、6日の帰り道に思い浮かんだことを実行しただけである。図書館は夜10時半まで開けてくれているのだが、そこまで残っていると帰宅は夜の11時過ぎになる。そこから晩ご飯を食べるのだが、寮の食堂はもう当然閉まっているし、寮の周りにはハンバーガー屋やステーキ屋があるのだがそれもこの時間帯ではさすがにきつい。結局、小さな売店でサンドウィッチを買って寮の自室で紅茶と一緒に食べるのだが、このサンドウィッチがこれまたあまりおいしくなく、冷たい。それに毎日これだとさすがにきついので、思い切ってレンジでチンする冷凍ご飯とインスタントみそ汁、ふりかけと醤油(今思えば、なんで?!)を買ってしまおうと決めた。翌日7日の午前はまず、教務課へ銀行口座を開くための紹介状を受け取りに行き、その足で近くにあるHSBCに行き口座開設のための予約を取ってきた。夕方には以前お世話になった「ジャパセン」へ14番のバスで向かった。「ジャパセン」では、まず、冷凍ご飯、インスタントみそ汁、カップヌードル、お茶碗、割り箸、お味噌汁用のお椀、醤油、ふりかけ(『味道楽』)そして、「せっかくだから」といなり寿司とサーモン巻きを購入した。全部で£20くらいだった。図書館にもどる道中、前を歩いていたお姉さんが突然こちらを振り向いて、「British Libraryはどこにあるか知っている?」と尋ねてきた。ボクは初めそれを「British Museum」と勘違いして、「場所は知っているんだけど、ちょっと遠いし、ややこしい。。。」と言葉に困っていると、「King's Cross St Pancras Internationalの並びにあるのは知っているのよ。」と言ってきた。そこで、「ああ、Libraryのほうか!」と気づき、それなら、「真っすぐ行って左に曲がればいいよ」と教えることができた。別れる際、そのお姉さんは、「どこから来たの?」と尋ねた。そして、一言、「日本からです」と答えると、「ドモ、アリガトウゴザイマス」と言ってくれた。こちらもすかさず「ドウイタシマシテ」とアクセントのついたなんか変な日本語で反応してしまった。。。一時図書館に戻ると、そのまま最後まで頑張り、帰ってからは十数日ぶりの和食(みそ汁、白米、いなり寿司、サーモン巻き)に舌鼓を打った。あたたかいみそ汁とご飯に胃がとても落ち着いた感じだった。時間帯からして、胃にあまり負担のないものを今後は食べていけそうだ。。。と言っても、毎日、みそ汁とご飯にするつもりもないのだが。。。なにかスーパーでチンできるお惣菜を買って、ご飯と食べてもよし、時には普通のテイクアウト(こちらでは“Take Away”だが)をしてもよし、と臨機応変にいこうと思う。ただ、晩ご飯の選択肢が増えたのは素直に嬉しい。
8日の午前中は、プリンターをTottenham Court RoadのMicro Anvikaまで買いに行った。実は、昨日の買い物もそうなのだが近頃円が少し強くなってきていて、例えば、このブログを書く前にチェックしたところによると、今この時点では£1が167円となっている。このため、「Visaカードでなにか少し高額な買い物をするなら今がチャンスかも」と思い、行動に出たのである。勿論、他にも理由はある。その日の午後6時からある大学院のセミナー(これが「初授業その3」になる)で、予習として読むべき本のノートをパソコンで打っていて、それらをプリントアウトして持って行きたかったのだ。大学図書館のPCでも勿論プリントアウトはさせてもらえる。一枚10pとか。。。プリントする状況を総合的に考えると、(つまり、今後レポートや論文などをプリントアウトする際に、学校まで行って<これは苦痛ではないのだが>、データをUSBメモリに移し、そして大学のPCにログインして、込み合っている状況を気長に待って、値段を気にしつつプリントアウトする手間とストレスを考えると)やっぱり一台部屋に欲しいと思った。最初はモバイルプリンターを考えていたのだが値段が高すぎる。そこで、部屋に据え置きタイプのものを考えると、今度はプリンター単体のほうが高く、意外にも複合機の方が格安なのに気がついた。結局、いろいろ調べた結果£29.99(日本円で5501円だった)でHP社の複合機を新品購入した。これでプリンターだけではなく、コピーとスキャナもできるのは当たり前だ。ノートやレポート、論文のプリントアウトだけではなく、書籍の購入を図書館から借りた本のコピー(勿論、一部分です。決して一冊丸ごとではありません!)で済ませられる利点を考慮すると十分元はとれると考えられる。Micro Anvikaでプリンターを欲しそうに見つめていると、背の高い黒人のお兄さんがやってきて、「なにか御探しで?」と訊いてくれたので、素直に「一番安いプリンターを探しています」と言った。そうすると、店内にあるプリンターを全部見せて回ってくれて、いろいろと丁寧に解説してくれた。感じのいいお兄さんだったので、そこで迷わず購入したのである。午前中は一旦、プリンターだけを購入して寮に戻った。帰り道、バスに乗る前に、「そういえば印刷用の紙が必要だ!」と気づき、どこか売っているところはないかと振り返るとそのバス停の目の前に文房具屋さんがあって、しかも500枚の用紙が£3.50でセールをやっていた。「今日はなにかツいているかも!」と思い始めたのはその時だった。その予感は当たっていたのかもしれない。寮近くのバス停から降りて、プリンターの箱が入った大きな袋をさげて寮に入ろうとした時、入り口前でタバコを吸っていた同じ寮に住むお姉さんが、「プリンター買ってきたの?」といきなり話しかけてきた。「今、私も買おうかどうか迷っているところなのよ。」「いくらだった?どこで買ったの?なにが決め手だった?」と矢継ぎ早に質問を浴びせかけてきた。「一番安いのをTottenham Court RoadのMicro Anvikaで買った。29ポンドだった。」と答えた。すると、値段にはやはり少し驚いた様子だった。「インクとUSBケーブルも要るのよね」と訊いてきたので、「インクは最初のセットに付いてくるよ。USBケーブルはボクは既に持ってきているから、買わなかった」と答えた。お姉さんはインクの値段も知りたかったらしく、「インク、いくらするか知っている?」とさらに尋ねる。「さぁ、分かんない」と言って、話が終わってしまった。まだ買ったことがなかったので本当に知らなかったのだ。しかし、お姉さんはこの返答をボクがあれこれ訊かれるのを鬱陶しく感じていると察知したみたいだった。(実際は全然そんなつもりはなかったのだが)そのため、お姉さんは「OK! また、どんな調子か訊かせて!」と話を打ち切って、ボクも返す言葉がなくそのまま寮に入って行った。まだまだ会話能力のなさに情けなさを感じる。プリンターを無事セットし終えると、再びバスに乗って講義の時間まで次の日の予習を続ける。「初授業その3」はIntroductionのセミナーだった。二人の先生が話をして、19世紀のイギリスで宗教的な問題というとどういうものが考えられるか、と質問をされる。ほとんどの人がどんどん自分の意見を出してくるが、ボクはさすがにまだそこまでの知識も拙い英語で発言する勇気もなかった。教科書を読んで作ってきた自分のノートを参考に、ひたすら今交わされている話の展開について行こうと必死だった。恥ずかしながら、結局その講義では一言も発することなく1時間半が終了してしまった。若干、落ち込み気味で帰ろうとすると、ボクの顔を見てにこやかに「Hello!」と言ってくれる女の子がいた。ボクも「Hi!」と言っただけだったが、その後、なにか喋りたいらしく、こちらに寄ってくる。実はその子もInternationalの学生としてこの大学院のコースに来ているらしい。ノルウェーから来たらしいのだが、見た目では見分けがつかなかった。ボクは見るからにInternationalの学生だったので、なにか親近感をもってくれたのであろう。なぜここへ来たのか、どこに住んでいるのか、住みごこちはどうか、Seminar Groupはどちらの先生に入っているかなどなど、建物を出るまでいろいろと言葉を交わした。そして、お互い「Bye!」と言って別れた。ようやく、何か友達らしい人ができかけたので素直に嬉しかった。今まで教室に入っても大学院の講義だからか、あまり、お互いに知り合いになるということは少ない感じだったのだが、ちょっと打ち解けた雰囲気が出始めつつあったのだ。
9日は銀行口座を開設できた。しかし、それ以上に嬉しい出来事がボクを待っていた。予約していた午後3時に大学近くのHSBCに行き、順番を待っていると、なにやら話しかけてくるアジア系のかっこいいお兄ちゃんがいる。「Hey, do you rememebr me? I saw you in the orientation program!」だって!全然知らなかったが、なんかそのノリにつられて「Hello!」と言った。実はぜんぜんその時は見覚えがないと思っていた。が、今になって思い起こしてみると、そう言えば、前の方にアジア系の若い男の子が座っていたことを思い出した。「Nice to mee you! I'm XX.」と握手を求めてくれたので、ボクもすかさず、手を出して「I'm XX.」と言ってがっちりと握手を交わした。しばらく、順番を待っている間喋っていたが、すぐに、ボクの担当の銀行員の人が個室に招いてくれて、口座開設の手続きをしてくれた。入って行く際に、喋りかけてくれたXXには何も言わず、出てくればまたすぐ会えるだろうと思っていた。個室に通されると、必要な書類を見せ、申し込み用紙に必要事項を記入することもなく、銀行員のお兄さんがパソコンでどんどん情報を入力し、分かりやすい英語で丁寧に説明してくれた。そのおかげで何も心配することはなかった。口座開設の得点として携帯プリペイドフォンのSIMカードをもらえた。£10を入金すると、£10がFreeだって!これはなかなか嬉しい。(まだ未開封のままなのだが。。)銀行員のお兄さんは中央アジア系の人で、バリッと奇麗なスーツを着て、完璧な英語を喋る人だった。さすがだなぁ〜という羨望のまなざしで手続き中見ていた。日本から送金する際に必要な情報やその仕方、それから、Web口座の操作の仕方まで本当に懇切丁寧に教えてもらったのでとても気持ちがよかった。銀行のカードは1週間以内に寮宛に届けてもらえるのだ。無事、口座を開設すると、部屋から出たのだが、XXの姿はもう銀行内にはなかった。仕方なく、休憩がてらUnion(学友会館)に足を向けると、後ろから「Hey! XX!」と呼びかける声があった。銀行で喋りかけてくれた子だった。ボクも「Hi!」と言うと「Hello, again!」と言ってくれた。「今からどこへ行くのか」と尋ねられ、「UnionへTea Breakをしに行くよ。」と答えた。「一緒に行ってもいいか?」と、尋ねてきたので「Of course!」と返答。紅茶とマフィンをとって、Unionの休憩場所で、しばらく話し込んだ。彼は香港からやってきた子で、イギリスに来るのは今回が初めてらしい。だけど、英語はものすごく流暢で呆気にとられた。香港ではみんな3歳から英語を習うらしい。。。なるほどね。。。聞くところによると、イギリスに一人で初めて来て、大学院に通っているのだが、心細い面もあるらしい。だから、友達になれそうな人を探していたとか。。。ボクとは同じアジア系で、どうやら親近感をもってくれたようだ。考えてみれば、ほとんどボクも同じような気持ちだった。だから、話しかけてもらえて、本当に嬉しかった。話していて、英語も分かりやすいし、コミュニケーションがとりやすかったのですかさず携帯の番号とメアドを交換した。おそらく彼はボクより年下であるように思える。経済学かなんかを学びにこちらの大学院に入ったらしい。。。スゴい。英語の能力といい、バイタリティーといい、積極性といい、見習わなければならないところがたくさんある。こうして、こちらで初めて友達ができたことを素直に喜んだ。その後、ボクはまだその日の午後6時から始まる大学院の授業に出るため、予習を続けるべく図書館へ戻った。別れ際に、「喋りかけてくれてありがとう!」と言ったら、「Oh, come on~」と「そんなことで感謝しなくても、おたがいさまだよ」といったようなジェスチャーをしてくれた。いやいや、こちらからすれば本当に「心からありがとう」と言いたいような気分だった。

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